2011年 07月 25日
富村牛小中学校で山岳遭難題材に授業
「トムラウシ山遭難事故」を題材にして、道徳の授業
が行われました。
2009年7月16日早朝から夕方にかけて北海道大雪山系トムラウシ山が悪天候に見舞われ、ツアーガイドを含む登山者9名が低体温症で死亡した事故が起きました。「トムラウシ山遭難事故」と言われ、夏山の山岳遭難事故としては近年まれにみる数の死者の出る惨事となりました。
トムラウシ山は、十勝管内新得町と上川管内美瑛町との境にそびえ、国土地理院の三角点の名称は、「富良牛山」と記されています。
十勝毎日新聞が、「富村牛小中学校で山岳遭難題材に『命の授業』」 と伝えています。
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【新得】 富村牛小中学校(山田洋校長、児童生徒8人)で8日、2009年7月に発生した大雪山系トムラウシ山での遭難事故を題材にした道徳の授業が行われた。今年で3回目。同事故の際、遭難者の捜索活動にも当たった新得山岳会事務局長の小西則幸さん(59)を講師に迎え、中学生4人が準備の重要性や命の大切さを改めて学んだ。
地元の人に愛され、地域の象徴にもなっているトムラウシ山での、事故を風化させないため、09年10月に初めて開催。昨年からは事故が発生した7月に実施している。
日ごろから登山に親しむ生徒が多い中、小西さんは「山の怖さ」を教えるだけでなく、「安全に登山をするためにはどういう装備や準備が必要か」との視点で授業を展開。事故当日の天候や、遭難者を発見した際の詳細な様子を交え、登山の素晴らしさや中止する判断の重要性などを説明した。
小西さんはトムラウシ山への登山をスポーツに例え、「(初心者の入山は)予選もなしに全国大会に出場するようなもの。普段の体力づくりや練習が絶対に必要」と強調。授業を受けた国定さん(3年)、後藤さん(同)は「装備をしっかりして登山を楽しみたい」と話していた。(大谷健人)
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以上引用:十勝毎日新聞社ニュース2011年07月12日の記事
http://www.tokachimail.com/shinntoku
写真:忠別岳から南方向に見えるトムラウシ山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Tomuraushi_from_chuubetsudake_2006-8-25.jpg
地図 緑☆印:富村牛小中学校 青☆印:トムラウシ山