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帯広市児童会館で科学講演会

 8月2日(火)、帯広市緑ヶ丘の帯広市児童会館で、 
「昆虫とクマムシ」をテーマに科学講演会
が行われました。

 講師の北海道大学総合博物館・大原昌宏准教授、「昆虫の世界」について解説しました。
 大原准教授は昆虫体系学専門分野で、北大総合博物館では約200万点の豊富な昆虫標本を研究材料にしながら、主に分類学を中心に研究をすすめられています。

 十勝毎日新聞が、 「夏休み中の小・中学生“昆虫ワールド”に感激 科学講演会」 と伝えています。
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 夏休み中の小・中学生らを対象にした講演会などの各種催しが管内各地で盛んに開かれている。帯広市児童会館(青少年科学館)では2日、科学講演会「昆虫とクマムシ」(同会館主催)が開かれた。北大総合博物館(札幌市)の大原昌宏准教授が、昆虫の進化の歴史について興味深く解説し、来場者は“昆虫ワールド”に引き込まれていた。

 科学技術振興機構のSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)事業の採択を受け、5月に開講した中学生科学実験教室「クマムシ大研究」の一環で、一般にも公開した。受講生の中学生15人を含め30人が参加した。

 大原准教授は、中学生たちが電子顕微鏡など同会館の高度な実験器具を使って研究を進めている、体長0・1~0・7ミリのクマムシなど節足動物がどのように進化したのか、写真など豊富な資料を基に紹介。昆虫の祖先と言えるのはセンチュウとし、「DNA分析の結果、ミミズよりもセンチュウが昆虫に近いことが分かった」と話した。

 人間にとって痛みを感じない蚊の吸血方法やハエの飛び方など、昆虫の体の仕組みから学んで医学や生活に役立てる研究が近年進んでいることも伝えた。

 受講生の能本君(帯広第八中1年)は「ミミズではなく、センチュウが昆虫に近いという話が印象に残った。クマムシの研究は面白い」と話していた。

 クマムシは地球上のあらゆる環境に生存し、極高温から極低温まで非常に強い耐久性がある。過酷な条件になると休眠状態となり蘇生することから“世界最強の生き物”として注目されている。(酒井花)
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以上引用:十勝毎日新聞社ニュース2011年08月09日の記事
http://www.tokachimail.com/makubetsu/

参考:緩歩動物(かんぽどうぶつ、クマムシ)帯広市児童会館で科学講演会_b0191190_517551.jpg
 緩歩動物は、緩歩動物門に属する動物の総称である。4対8脚のずんぐりとした脚でゆっくり歩く姿から緩歩動物、また形がクマに似ていることからクマムシ(英名はwater bears)と呼ばれている。また、以下に述べるように非常に強い耐久性を持つことからチョウメイムシ(長命虫)と言われたこともある。
 体長は50マイクロメートルから1.7ミリメートル。熱帯から極地方、超深海底から高山、温泉の中まで、海洋・陸水・陸上のほとんどありとあらゆる環境に生息する。堆積物中の有機物に富む液体や、動物や植物の体液(細胞液)を吸入して食物としている。
 およそ1000種以上(うち海産のものは170種あまり)が知られている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%A9%E6%AD%A9%E5%8B%95%E7%89%A9
 
写真:ドゥジャルダンヤマクマムシの電子顕微鏡写真
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Waterbear.jpg

帯広市児童会館で科学講演会_b0191190_0453492.jpg
写真:帯広市児童会館
by sembiri | 2011-08-16 05:25 | 十勝管内の小・中学校 | Comments(0)