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親子が、浦幌でK/T境界層探索

 8月13日(火)、浦幌町茂川流布の道有林で、町内外の親子などが参加して 
浦幌町立博物館主催の移動講座が行われました。
 参加者は、恐竜絶滅の謎を示すというK/T境界層の露出部分を観察しました。

 十勝毎日新聞が、 「浦幌博物館・親子でK/T境界層探索」 と伝えています。
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【浦幌】 町立博物館の移動講座「恐竜絶滅の謎を探る K/T境界層探索」が13日に行われ、町内外の親子連れら約30人が地球の歴史ロマンに思いをはせた。

 K/T境界層は、町茂川流布の道有林内に国内で唯一露出。恐竜が栄えていた白亜紀の地層と、哺乳類などが栄える古第三紀の地層の間にあり、恐竜絶滅の原因の1つとされる約6550万年前の巨大隕石(いんせき)=小惑星=の衝突による粉じんなどが堆積している。

 同博物館は十勝総合振興局森林室などの協力で、毎年夏休みなどに観察会を開いている。

 この日は同博物館に集合し、バスで現地へ。露出地点では佐藤芳雄館長の説明を聞き、子供たちが炭のように黒い層と、その下の石灰岩の多い地層をのぞき込み、手で触れたり、厚さを調べるなどしていた。近くの茂川流布川の渓流で生物も観察。その後、同博物館に戻り、町内で発掘された化石などを見学した。

 音更町から参加した竹内さん(緑南中1年)は「地層や化石に興味があるので参加した。隕石落下は知っていたが、十勝にそのしるしがあったのは知らなかった。勉強になった。また来たい」と話していた。(大笹健郎)
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以上引用:十勝毎日新聞社ニュース2011年08月17日の記事
http://www.tokachimail.com/urahoro/

参考:K-T境界
 K-T境界(ケイ・ティーきょうかい)とは地質年代区分の用語で、約6500万年前の中生代と新生代の境目に相当する。生命誕生以来何度か発生した大量絶滅のうち最新の事件(恐竜を代表とする大型爬虫類やアンモナイトが絶滅した)が起きたことで有名。

 K-T境界では、後述するように、メキシコのユカタン半島付近に直径約10kmの巨大隕石が落下したことが知られている。この隕石落下は生物相変化をいっそう促進したと考えられるが、その影響の大きさについては諸説ある。
 
大量絶滅 [編集]
 中生代は大型爬虫類の時代であった。地上では恐竜が、空中では翼竜が海中では首長竜や魚竜などが繁栄していた。K-T境界を境にして、これらの大型爬虫類の全てが絶滅した。生き残ったのは、爬虫類の系統では比較的小型のカメ、ヘビ、トカゲ及びワニなどに限られた。恐竜直系の子孫である鳥類も絶滅を免れている。海中ではアンモナイト類をはじめとする海生生物の4割(有孔虫では種の97%以上と属の92%以上)が姿を消した。親子が、浦幌でK/T境界層探索_b0191190_3272234.jpg

 この時期に絶滅した生物種は、全体の70%ほどと見積もられている。これらの生物がいなくなった後、それらの生物が占めていたニッチは哺乳類と鳥類によって置き換わり、現在の生態系が形成された。陸上の植物相は、白亜紀中頃には既にジュラ紀末まで隆盛を誇ったソテツ類などの裸子植物に代わって、被子植物を主体とするものに変わっていた。K-T境界以後も被子植物主体の植物相であることは変わらないものの、花粉分析の結果、K-T境界直後のシダ植物の一時的進出を挟んで、構成を大きく変化させていることが明らかになった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/K-T%E5%A2%83%E7%95%8C

写真:K-T境界を含む岩石(アメリカワイオミング州)
 中央の白い粘土層は上下の白亜紀・新生代第三紀に比べて千倍のイリジウムを含んでいる。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:K-T-boundary.JPG
by sembiri | 2011-08-25 03:24 | 十勝管内の小・中学校 | Comments(0)