2011年 12月 11日
本別町美里別保育所、今年度末で閉所
現在の入所児童は8人で、今後3年間は町が仙美里保育所に通所する送迎手段を確保します。
十勝毎日新聞が、 「本別・美里別へき地保育所今年度末閉所」 と伝えています。
【本別】町は美里別へき地保育所を今年度末で閉所し、仙美里へき地保育所に統合する。現在の入所児童は8人で年々減少傾向にあった。今後3年間は町が仙美里保育所に通所する送迎手段を確保する。
入所児童の減少止まらず
美里別保育所は1975年に定員30人で開設。未満児の受け入れや延長保育を行わない「へき地保育所」で、農村地帯の美里別や活込、拓農地区の児童が通ってきた。児童数は当初は20人を超えていたが、離農などで地区の人口は減っており、2005年からは10人を切っていた。保育士は2人が常駐で勤務している。
町は、児童数が12年度は4人、13年度は3人、14年度は1人に減少すると予測。「3、4人では保育所の機能が果たせない」(保健福祉課)とし、閉所を前提に保護者や地元と協議してきた。地元は存続を求めて反対していたが、ここにきて町の方針を受け入れた。美里別西上自治会の大和田和盛会長は「近くで保育をしてもらいたいし、地域から子供の声がなくなるのは寂しい。ただ、子供が少なくなる中で今まで通りには続けられないだろう」としている。
美里別、仙美里の両保育所は、所長が兼務して合同で運動会やお遊戯会を開いている。卒園した児童はともに仙美里小学校に進むことから、仙美里保育所を統合先にした。町は統合後の支援策として本別ハイヤーに委託し、美里別公民館に集合した児童を送迎する。当面は保育士も同乗する。町保健福祉課は「地域に理解していただいた。できる限りの支援をしていきたい」としている。
統合で町内の保育所は中央、南、仙美里、勇足の4保育所になる。美里別では1976年に美里別中学校が閉校し仙美里中学校に、98年には美里別小が仙美里小に統合している。(安田義教)
以上引用:十勝毎日新聞・本別めーる 2011年12月05日の記事