2015年 06月 18日
「人気本」は?,勝毎が図書館で調査
勉強にクラブ活動,ゲームにスマホと何かと忙しい現代の子供たち。子供たちは今,どんな本ならば手に取ってくれるのだろうか。十勝毎日新聞が,十勝管内の小・中・高校の学校図書館で, 人気の本の傾向 を探っています。
小学校では,低・中学年はイラストが多く使われている児童書や,恐竜や動物図鑑などの人気が高く,高学年になると,漫画やアニメ作品の小説版がよく読まれています。
中学生になると,小説は小説でも,ストーリーや文体が平易な「ライトノベル」などが好まれる傾向で,小学生と同じく,漫画も人気が高いようです。
十勝毎日新聞が, 「本の世界と知り合って,「人気本」図書館で聞く」 と伝えています。
勉強にクラブ活動,ゲームにスマホと何かと忙しい現代の子供たち。「本なんか読んでいる暇はない」という声が聞こえてきそうだが,本でしか出合えない世界もきっとあるはず。子供たちは今,どんな本ならば手に取ってくれるのだろうか。十勝管内の小・中・高校の学校図書館で,人気の本の傾向を探った。
(丹羽恭太,松田亜弓)
恐竜や動物図鑑 小学
小学校では,低・中学年はイラストが多く使われている児童書や,恐竜や動物図鑑などの人気が高い。高学年になると,漫画やアニメ作品の小説版がよく読まれている。
帯広啓西小学校(小林寛佳校長,児童410人)では,低学年には児童書「かいけつゾロリ」(作・原ゆたか)シリーズが好評だ。中学年には「お米のひみつや」「牛乳のひみつ」など,知育漫画が多く選ばれ,高学年になると「名探偵コナン」など人気漫画の小説版や,児童文学作品「IQ探偵ムー」(作・深沢美潮)シリーズが話題になっている。図書館担当の瀬口玉季教諭は「半年で100冊借りる子もいる。図書ボランティアによる絵本の読み聞かせも人気」と話す。
音更小学校(石川満校長,児童483人)でも,低学年は「かいけつゾロリ」,高学年は「IQ探偵ムー」が高い支持を集める。中学年は「水木しげるのおばけ学校」シリーズが人気で,図書館担当の下町美希教諭によると「妖怪ウォッチがはやり,全体的にホラー作品が人気」という。
ライトノベル人気 中学
中学生になると,小説は小説でも,ストーリーや文体が平易な「ライトノベル」などが好まれる傾向。小学生と同じく,漫画も人気が高い。
帯広第一中(笹木卓三校長,生徒509人)では,「リアル鬼ごっこ」「親指探し」などの山田悠介が人気だという。また,スポーツ選手が執筆した啓発本やトレーニング本もよく借りられる。図書館担当の白戸東洋子教諭は「スポーツ関係の本は子供たちの心を動かすようだ」と話す。
充実した図書館と活発な図書委員会活動で知られる芽室西中学校(佐野悦子校長,生徒193人)では,生徒の興味やリクエストに応じて,話題の新刊や漫画なども積極的に導入している。貸し出しの多い作品の中には,「進撃の巨人」「ちはやふる」など雑誌連載中の最新の漫画も並ぶ。「漫画をきっかけに図書館に足を向けさせ,そこから本に親しんでもらうことを目指している」(図書委員会担当の三浦雅司教諭)。
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以上引用:十勝毎日新聞社ニュース電子版/2015年06月12日09時54分の記事