2015年 09月 21日
本別中央小4年生,本別空襲を壁新聞に
本別中央小学校の4年生51人が,1945年7月15日に起きた 本別空襲について学習 し,壁新聞にまとめる取り組をしています。
9月9日,空襲の史料が展示されている町歴史民俗資料館を訪れ,空襲を体験した同資料館友の会会員から取材しました。
今回は,人から話を聴き取り,その内容を自分の言葉でまとめて発信する国語学習と連動させる形で壁新聞をつくることになりました。
この日,児童は資料館で,旧制本別中学校(現・本別高校)3年生のときに学校で空襲に遭い,2歳年上の兄一男さんを亡くした,友の会の細岡幸男さんから空襲の体験を聴き取りました。
私(ブログ作成者)は,本別町で生まれ,小学校から高校まで過ごしましたが,学校の授業で「本別空襲」について学習することはありませんでした。ただ,家族が農作業しているときに空襲に遭い,必死に避難した経験を聞いて育ちました。町では,40名の方が空襲で命を落とし,市街地では多くの住宅を焼失したのです。
町に歴史民俗資料館が整備され,貴重な資料を保存してくださることで,これからも平和の大切さを伝えられると思います
十勝毎日新聞が, 「本別空襲を壁新聞に 中央小児童」 と伝えています。
【本別】本別中央小学校(帰山孝美校長,児童238人)の4年生51人が,1945年7月15日に起きた本別空襲について学習し,壁新聞にまとめる取り組みを進めている。9日,空襲の史料が展示されている町歴史民俗資料館を訪れ,空襲を体験した同資料館友の会会員から取材した。
同小では毎年,本別空襲展の開催に合わせて,平和教育を行っており,昨年も空襲体験者の話を聴いたり,戦時中の食事を試食したりして戦争について学習している。今回は人から話を聴き取り,その内容を自分の言葉でまとめて発信する国語学習と連動させる形で壁新聞をつくることになった。
この日,児童は同資料館で同友の会の細岡幸男さん(84)から空襲の体験を聞いた。細岡さんは旧制本別中学校(現・本別高校)3年生のときに学校で空襲に遭い,2歳年上の兄一男さんを亡くした。細岡さんは空襲の様子について「ものすごい音で爆弾が落ち,生暖かい風がよぎった。爆弾ではねた土がどんどん降ってきた」と語り,児童はメモを取りながら真剣に聴き入っていた。
このあと,班に分かれて友の会会員5人の案内で空襲の展示史料を見学。当時の服装や食事などの生活ぶりや「空襲のときにどうやって逃げたのか」など,あらかじめ用意していた質問をしてノートに書き取ったり,史料を撮影したりした。
-略-
児童は聴き取った話や撮影した写真などの取材結果を基に,月内に班ごとに壁新聞にまとめる。今回の取り組みを企画した担任の金丸洵太教諭(29)は「取材を通じた調べ学習によって戦争への理解が深まり,新聞づくりによって情報をまとめ発信する力を付けてほしい」と話した。
細岡さんは「取材は子供たちの心に深く残るだろう。戦争や平和について関心を持ち続けてほしい」と話した。(鈴木裕之)
以上引用:十勝毎日新聞社ニュース電子版/2015年09月11日06時30分の記事