2018年 10月 25日
「バロン西」の生涯を小説に
防衛大学校の教授で,日本文学研究者の井上泰至さんが,本別町にゆかりの「バロン西」こと 西竹一の伝記小説を構想 しています。
10月4~6日には,本別町の歴史民俗資料館,本別時代に西が住んだ旧軍馬補充部官舎跡などを訪れ,関連資料を取材しました。
西は1932年のロサンゼルス五輪で金メダルを獲得した前半と,硫黄島で戦死するまでの後半とで対照的な人生を送りました。
十勝毎日新聞が, 「「バロン西」の生涯 小説に32年ロス五輪馬術「金」」 と伝えています。
「本別時代は悲劇への転機」
防衛大・井上教授 十勝で取材
防衛大学校の教授(人間文化学科)で,日本文学研究者の井上泰至さん(57)=東京在住=が,本別町にゆかりのある「バロン西」こと西竹一の伝記小説を構想している。4~6日には本別や帯広を訪れ,関連資料を取材して回った。西は五輪で金メダルを獲得した前半と,硫黄島で戦死するまでの後半とで対照的な人生を送った。「本別時代は西の人生にとり,後半にさしかかる重要な時期。何らかの形で小説に盛り込みたい」と話している。
井上さんは母方の祖父が西のいとこに当たり,2020年の東京五輪も見据え,金メダリスト・バロン西の栄光と挫折を小説にまとめようと思い立った。昨年から取材を進めている。
十勝では,本別町の歴史民俗資料館,本別時代に西が住んだ旧官舎跡,帯広市の図書館などを回った。自身は日本伝統俳句協会の常務理事で,会員の安田豆作さん(本名・峰,幕別町在住)とも交流した。
-略-
(能勢雄太郎)
<西竹一>
1902~45年。帝国陸軍の軍人で男爵。ロサンゼルス五輪(1932年)馬術競技の金メダリスト。愛称は「バロン西」。39~40年,本別町内にあった旧陸軍省軍馬補充部十勝支部に騎兵少佐として赴任。第2次大戦の硫黄島の戦いで戦死した。
以上引用:十勝毎日新聞社ニュース電子版/2018年10月20日12時33分の記事